🥑 ボカドはどんな果物?アボカドの魅力を知りましょう。
アボカドのデータ
- 和名・・・ワニナシ(鰐梨)
- 英名・・・Avocado
- 科名・・・クスノキ科
- 属名・・・ワニナシ属
- 主な栄養分・・・ビタミンB・C・E、タンパク質、カリウム、葉酸、食物繊維
- エネルギー・・・187kcal/100g
- 食べごろ・・・皮が茶色くなり、軽く押すと柔らかさを感じるとき。
- 旬・・・通年
- 原産地・・・メキシコ、グアテマラなどの中央アメリカ、南アメリカ北部
- 主な産地・・・和歌山、鹿児島、宮崎県、沖縄県
アボカドの多彩な特徴
アボカドは見た目も味も魅力的なだけでなく、健康や美容への効果も期待できる驚くべき果物です。
この記事では、その多彩な特徴を詳しく解説します。
アボカド、その愛称「森のバター」の由来
アボカドは、クリーミーでバターのような食感を持つため、「森のバター」という名前がつけられました。
また、バターに匹敵する高い脂肪含有量を持つためこの名前がつけられました。
しかし、その脂肪は主に健康に良いとされる不飽和脂肪酸であり悪玉コレステロールを減らす効果があるとされています。
このように、アボカドはそのバターのような食感と高い栄養価から、「森のバター」という名前がつけられ、健康食品として注目されています。
アボカドの脂肪分、その驚くべき量とその効果
果肉の脂肪分は20%近くと非常に高いですが、他の果物とは一線を画すその特徴的な栄養成分のバランスから注目を浴びています。
アボカドに含まれる脂肪の大部分は不飽和脂肪酸で、特にオレイン酸が豊富です。
オレイン酸は、オリーブオイルにも多く含まれる心に良い脂肪酸で、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を減らし、善玉コレステロール(HDLコレステロール)を増やす効果があるとされています。
これは心臓病のリスクを減らす可能性があるため、アボカドは心健康食品としても推奨されています。
また、アボカドの脂肪は食物の吸収を助けます。
特に、脂溶性のビタミン(ビタミンA、D、E、K)や一部の抗酸化物質の吸収を助けるため、アボカドを他の食物と一緒に食べることで、それらの栄養素の摂取効率を上げることができます。
アボカドの脂肪分は量的には高いですが、その質は非常に優れており、私たちの健康に寄与する多くの効果を持っています。
アボカドを上手に活用し、その豊富な脂肪分を健康のために利用しましょう。
「生命の泉」の由来
アボカドは中南米で「生命の泉」とも称されています。その名の由来は何でしょうか? ここでは、この由来を探り、アボカドの驚くべきパワーを解説します。
アボカドは原産地である中南米で古くから栽培され、その栄養価の高さから大切な食物とされてきました。
特に、アボカドはビタミンやミネラル、食物繊維、良質な脂肪を豊富に含んでおり、これらの成分は私たちの体が正常に機能するために必要なものです。
アボカドの含む栄養素は、心臓病や糖尿病の予防、消化促進、免疫力向上など、体全体の健康に寄与します。
また、アボカドは美肌や髪の健康を保つ効果もあるため、美容にも優れた食材とされています。
このように、アボカドは身体にとって欠かせない多くの栄養素を提供し、生命を維持し、健康を促進するための「泉」となります。それゆえ、中南米で「生命の泉」と称されるのです。
🥑 アボカドの歴史
アボカドの歴史は深く、広がりは広大です。
世界の歴史から日本での歴史まで、アボカドがどのように普及し私たちの食卓に上るようになったのかを探ります。
アボカドの世界的な歴史
- 紀元前5000年頃
アボカドは、現在のメキシコと中央アメリカで最初に栽培され始めました。 - 1519年
ヨーロッパ人が初めてアボカドを発見。スペインの征服者エルナン・コルテスがメキシコでアボカドを見つけました。 - 17世紀
アボカドがカリブ海、フィリピン、インドネシアへと広がりました。 - 19世紀
アボカドの栽培がアメリカ、特にカリフォルニア州で始まりました。 - 20世紀
アボカドは健康食品としての人気が高まり、世界中で広く普及しました。
アボカドの日本での歴史
- 1900年代初頭
日本に初めてアボカドが輸入されました。 - 1960年代
ヨーロッパやアメリカでのアボカドブームに触発され、日本でもアボカドの需要が高まり始めました。 - 1980年代
アボカドは「森のバター」の愛称で親しまれ、サラダや寿司などの料理に使用されるようになりました。 - 2000年代
健康志向の高まりとともに、アボカドはスーパーフードとして注目されさらに人気が広がりました。 - 現在
アボカドは日本全国で愛され、多くの料理に活用されています。
🥑 アボカドの選び方
- 形・・良品なものはほどよく弾力がある。しなびたものは避ける。
- 色・・・皮の色は緑と黒の中間くらいな色付きのものを。
🥑 アボカドの保存方法
置く場所によって熟成を調節しましょう。
- 適温・・・8~12℃。
- かたい場合・・・袋に入れて常温で熟成させましょう。
- 熟成を遅らせるには・・・涼しい場所で保管。
🥑 アボカドの下準備
縦に切れ目を入れて、両手でねじって2つに割りましょう。
- 種子の近くまで切れ目を入れて割ります。熟しているものは手でそのまま皮がむけます。
- 果肉に皮が残ると苦くなるので取りましょう。
- レモン汁をかけるとアボカドの変色を抑えられます。
🥑 アボカドの栄養素
9種類のビタミンとβーカロテンの効果で抗酸化作用が抜群!
- アボカドは栄養価に優れています。ビタミン類が豊富に含まれていて、細胞の酸化を防いで若々しい体を保つ働きがあります。
- 果肉100g当たり18.7%が脂肪です。これは牛乳の約5倍の脂肪分となります。その80%はリノール酸やオレイン酸という不飽和脂肪酸です。
- 脂肪分は高いですが、リノール酸やオレイン酸が含まれているヘルシーな脂質で悪玉コレステロールを減らす効果が期待できます。