清涼感あふれる【セロリ】

こんにちは！
野菜検定プロフェッショナル・野菜スペシャリストのフクです。
毎日モリモリとお野菜を食べてますか？

清涼感あふれる”セロリ”に注目してみましょう。

この記事では、知られざるセロリの魅力に迫り健康効果や栄養成分、そして保存方法や調理のコツまで幅広くご紹介します。

更に、食べ頃や産地、特徴などを知ることでより一層おいしくセロリを食べられることでしょう。

セロリの魅力を十分に理解すれば、美容にもうれしいヘルシーな食生活が送れること間違いなしです！

◆ セロリはどんな野菜？セロリの魅力にせまります

セロリの基本情報

• 和名・・・セロリ
• 英名・・・Celery
• 科名・・・セリ科
• 属名・・・オランダミツバ属
• 主な栄養分・・・ビタミンB1・B2・C、カリウム、βカロテン
• エネルギー・・・15kcal/100g
• 食べごろ・・・通年
• 旬・・・冬、11〜5月
• 原産地・・・ヨーロッパ
• 主な産地
1. 長野県・・・5〜11月
2. 静岡県・・・11〜5月
3. 福岡県・・・10〜6月
4. 愛知県・・・11〜5月
5. 香川県・・・11〜6月

セロリの特徴

・香り成分のアイピン

セロリの独特な香りは、アイピンという成分によるものです。

アイピンは食欲を増進させる効果があり、セロリを料理に加えることで食事がより美味しく感じられるようになります。

さらに、精神を安定させる効果もあります。

・ヨーロッパでは匂い消しに使う

セロリはヨーロッパでは、その香り成分を活かして匂い消しとして利用されてきました。

特に、魚料理や肉料理の独特の臭みをおさえるためにセロリを煮込むのがよいでしょう。

・低カロリーでダイエットに適した野菜

セロリは低カロリーでありながら、食物繊維が豊富で満腹感を与えます。

そのため、ダイエット中の人にもおすすめの野菜で、摂取することで空腹感をおさえられます。

・ビタミンやミネラルが豊富

セロリには、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンK、カリウム、カルシウムなどのビタミンやミネラルが豊富に含まれています。

これらの栄養素は、たいへん健康維持や美容に役立ちます。

・シャキシャキとした食感が特徴

セロリ独特のシャキシャキとした食感は、生で食べるのはもちろん炒め物やスープに加えても楽しめます。

この食感が料理にアクセントになります。

◆ セロリの歴史

世界の歴史

・紀元前1800年頃：古代エジプトでセロリが栽培され、セロリは葬儀で使われる花やアポロン神への献上品として利用されていました。

・紀元前1世紀：古代ギリシャでセロリが食用として使われる。

・16世紀：イタリアでセロリの栽培が盛んになり現代の形に近い品種が登場。

・17世紀：ヨーロッパ各地でセロリが栽培されるようになり、イタリアでセロリが現在のような食用に改良され次第に広まっていきました。

日本の歴史

・江戸時代：日本に初めてセロリが伝わり、当時は主に薬草として使われていました。

・明治時代：食用として栽培され始めます。

・昭和初期：セロリの栽培が本格化して広く普及していきます。

・1970年代以降：セロリを使った料理が人気となり栽培量が増加。

◆ 鮮度抜群！セロリの選び方

• 色・・・あざやかで緑色が濃いもの。


• 葉・・・ピンとした元気なもので、しなっとしていないもの。


• 茎・・・太くて筋がくっきりと出ているものは、シャキシャキした歯ごたえを楽しめます。


• 切り口・・・変色しているものはさける。

これらの条件を満たすセロリを選ぶことで、美味しくて栄養価の高いセロリを楽しむことができます。

◆ 美味しさ長持ちセロリの保存方法

保存の基本ポイント

セロリを保存する際の基本ポイントは、以下の通りです。

・湿度を適切に保つ

・直射日光を避ける

・葉を落として茎のみを保存する

常温での保存方法

セロリを常温で保存する場合は、水に浸けて湿度を保つことがポイントです。

セロリの根元を切り落とし、水が入った容器に立てかけて保管しましょう。

保存期間：水は毎日取り替えて、2～3日。

冷蔵庫での保存方法

セロリを冷蔵庫で保存する場合は、ラップやビニール袋で包んで湿度を保ちます。

葉を取り除いた茎の部分をラップに包み野菜室に入れて保存しましょう。

保存期間：冷蔵庫で約1週間

冷凍庫での保存方法

セロリを冷凍庫で保存する場合は下処理が大切です。

茎を1cm程度の大きさに切り、さっと茹でて冷水にさらし気を切ってから保存容器や密閉袋に入れて冷凍しましょう。

また、料理に使う際は解凍せずにそのまま加熱調理することがポイントです。

保存期間：冷凍庫で約1ヶ月

◆ おいしさ引き出すセロリの下準備

セロリの洗い方

・水にさらしてざっと汚れを落とす。

・一本ずつ葉と茎に分け、根元の部分を少し切り落とす。

・葉と茎をそれぞれ水で洗い、余分な水分を切る。

セロリの皮むき

根元から先端に向かって、繊維を持ち上げるように皮をむく

茎の繊維が気になる場合は、包丁で薄く削ぐ

セロリの切り方

斜めに薄くスライスする：サラダや炒め物用

細かくみじん切りにする：ポタージュや煮込み料理用）

細長く切る：ディップやスティックサラダ用

◆ セロリの調理のコツ

茹で方のポイント

セロリを茹でる際のポイントは以下の通りです。

1. 茎を均等な太さに切る。
2. 沸騰したお湯に塩を加える。
3. セロリを入れ、色が鮮やかになるまで茹でる。
4. セロリを取り出し、冷水にさらす。

これらの手順に従って茹でることで、セロリの食感を保ちつつ美味しく仕上げることができます。

焼き方のポイント

セロリを焼く際のポイントは以下の通りです。

1. 茎を1cm幅に切る。
2. フライパンに油を引き、中火で熱する。
3. セロリを入れ、両面が焼き色がつくまで焼く。
4. 塩や胡椒で味を調える。

焼くことで、セロリの香ばしさが引き出され美味しく食べられます。

炒め方のポイント

セロリを炒める際のポイントは以下の通りです。

1. 茎を斜め切りにする。
2. フライパンに油を引き、中火で熱する。
3. にんにくや鷹の爪を加え、香りを出す。
4. セロリを加え、火が通るまで炒める。
5. 塩や醤油で味を調える。

炒めることで、セロリの旨味が引き出され食欲をそそります。

その他の調理のポイント

セロリは、生のままサラダにしたりスープや煮物に加えても美味しいです。

また、スムージーやジュースにすることで栄養価を手軽に摂取することができます。

◆ セロリの栄養成分と効果・効能を知ろう！

カロテン

セロリには、β-カロテンが含まれています。

これは抗酸化作用があり、活性酸素を除去し老化防止やがん予防に役立ちます。
また、β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、免疫力の向上や視力の維持にも寄与します。

ビタミンK

セロリには、ビタミンKが豊富に含まれていて骨の健康維持や血液の凝固作用に役立ちます。

ビタミンKは、カルシウムを骨に定着させる働きがあり骨粗しょう症予防にも効果的です。

カリウム

セロリには、カリウムが多く含まれています。

カリウムは、体内のナトリウムとバランスをとる働きがあり高血圧予防に効果的です。
また、筋肉や神経の働きを正常に保つ役割も果たしています。

食物繊維

セロリは、食物繊維が豊富で便秘解消や腸内環境の改善に役立ちます。

また、食物繊維は、血糖値の上昇を緩やかにすることで糖尿病予防にも効果的です。

ビタミンC

セロリには、ビタミンCも含まれています。ビタミンCは、抗酸化作用があり免疫力の向上や美肌効果が期待できます。

また、コラーゲンの生成を助け関節や皮膚の健康維持にも寄与します。

フォリック酸

セロリには、フォリック酸も含まれています。

フォリック酸は、細胞の新陳代謝を助け赤血球の生成や骨髄の正常な働きを維持するのに重要です。
妊娠初期の女性には特に重要で、胎児の神経管の発達に欠かせない栄養素です。

ビタミンB群

セロリには、ビタミンB1、B2、B6などのビタミンB群が含まれています。
これらは、疲労回復やストレス緩和に役立ち神経の働きを正常に保つ効果があります。

また、エネルギー代謝を促進し食事からの栄養素を効率的に利用するのに役立ちます。

アイピン

アイピンは、抗酸化作用があります。

抗酸化作用によって、体内の活性酸素を除去することができ、細胞の老化を防ぎ健康を維持することができます。

◆ ダイエットの強い味方！セロリの栄養成分とその効果

食物繊維

セロリは食物繊維が豊富に含まれていて、腸内環境を整える効果があります。

食物繊維は満腹感を与えることで、過食を抑える働きがあります。
さらに、便秘解消にも役立ち、スムーズな排泄をサポートします。

カリウム

セロリにはカリウムが多く含まれています。
カリウムは、体内の余分なナトリウムを排出しむくみの解消に効果的です。

また、血圧を正常化し、心臓や腎臓の働きをサポートする効果もあります。

ビタミンC

セロリには抗酸化作用のあるビタミンCが含まれています。

ビタミンCは、免疫力を高めストレスを軽減し疲労回復を助けます。

これらの効果は、ダイエット中の体調を整えるのに役立ちます。

カルシウム

セロリにはカルシウムも含まれていて、骨や歯を強化するだけでなく脂肪の分解や燃焼を促進する働きがあります。

これによりダイエット効果が向上します。

ビタミンB群

セロリにはビタミンB1、B2、B6などのビタミンB群が含まれています。
これらは、疲労回復やストレス緩和に役立ち神経の働きを正常に保ちます。

また、エネルギー代謝を促進し、食事からの栄養素を効率的に利用するのに役立ちます。

アイピン

アイピンには、利尿作用があります。
利尿作用によって体内の余分な水分や塩分を排出し、むくみの解消や血圧の安定に役立ちます。

また、代謝を促進し、脂肪燃焼を助けることで、ダイエット効果も期待できます。

ファイトケミカル

セロリには抗酸化作用や抗炎症作用を持つファイトケミカルが含まれています。

これらの成分は、体内の活性酸素を除去し細胞の損傷を防ぐ働きがあります。

ダイエット中は体にストレスがかかりやすいためこれらの効果が体の状態を安定させるのに役立ちます。

ビタミンK

セロリにはビタミンKが豊富に含まれています。

ビタミンKは、骨の健康を維持するだけでなく血管の弾力性を保つ働きがあります。

血流が良くなることで、新陳代謝が促進されダイエットに効果的です。

◆ 美容に効く！セロリの栄養成分とその効果

ビタミンA

セロリには、美肌効果が期待できるビタミンAが含まれています。

ビタミンAは、皮膚の新陳代謝を促し、ターンオーバーを整える働きがあります。

これにより、肌荒れやシミを予防し、美肌を維持する効果が期待できます。

ビタミンC

セロリには、抗酸化作用のあるビタミンCも豊富に含まれています。

ビタミンCは、コラーゲンの生成をサポートし肌のハリや弾力を保つ働きがあります。

また、抗酸化作用により、紫外線などの外部刺激から肌を守り、シミやしわを予防します。

ファイトケミカル

セロリには、抗酸化作用や抗炎症作用を持つファイトケミカルが含まれています。

これらの成分は、体内の活性酸素を除去し細胞の損傷を防ぐ働きがあります。

その結果、肌の老化を遅らせる効果が期待できます。

ビタミンE

セロリにはビタミンEも含まれており抗酸化作用があります。

ビタミンEは、肌のバリア機能を高め乾燥や肌荒れを防ぐ効果があります。

また、血行を促進する働きもあるため肌のキメを整える効果も期待できます。

ビタミンK

セロリにはビタミンKが豊富に含まれています。

ビタミンKは血管の弾力性を保つ働きがあります。
血流が良くなることで、肌に必要な栄養素が運ばれやすくなり美肌効果が向上します。

また、ビタミンKは血行を促進しくすみやたるみを改善する効果もあります。

カリウム

セロリには、カリウムも豊富に含まれています。

カリウムは、体内の余分な塩分を排出する働きがあります。

これにより、むくみを解消しスッキリとした顔つきに導きます。

また、血行促進効果もあるため肌の新陳代謝を促し美肌効果が期待できます。

リモネン

セロリには、リモネンという成分も含まれています。

リモネンは、抗酸化作用や抗炎症作用があります。

これらの作用により、肌の老化を遅らせ肌荒れを防ぐ効果が期待できます。

さらに、リモネンはストレスを軽減する作用もあるためストレスによる肌トラブルも改善される可能性があります。

マグネシウム

セロリにはマグネシウムも含まれており、この成分は神経をリラックスさせる効果があります。

ストレスが軽減されることで、ストレスによる肌トラブルを予防する効果があります。

また、マグネシウムは血行を促進し肌の新陳代謝を助ける働きがあります。

アイピン

アイピンの抗酸化作用は、美肌効果にもつながります。

活性酸素の除去によって、肌の老化を防ぎシワやたるみの予防に役立ちます。

また、血行促進作用があり、肌のターンオーバーを正常化し美しい肌を保ちます。

◆ セロリの栄養成分で更年期をサポート

ビタミンC

セロリには、抗酸化作用のあるビタミンCが豊富に含まれています。

ビタミンCは、免疫力を高め、疲労回復に効果的です。

更年期に伴う体調不良や疲れを軽減する効果が期待できます。

葉酸

葉酸は、神経伝達物質の生成に関与し神経系の機能をサポートする働きがあります。

セロリに含まれる葉酸は、更年期のイライラや不安を緩和する効果が期待できます。

フィトエストロゲン

セロリには、フィトエストロゲンという成分が含まれています。

フィトエストロゲンは、女性ホルモンの一種であるエストロゲンに似た働きを持ちホルモンバランスの乱れが原因の更年期症状を緩和する効果があります。

食物繊維

セロリは、食物繊維が豊富な野菜です。

食物繊維は、便秘解消や血糖値のコントロールに効果的で更年期によく見られる便秘や糖尿病予備軍に対する予防に役立ちます。

ポリフェノール

セロリには、抗酸化作用のあるポリフェノールも含まれています。

ポリフェノールは、体内の活性酸素を抑える働きがあり細胞の老化を防ぐ効果が期待できます。

これにより、更年期による肌の老化やシミ・しわの予防に役立ちます。