世界一の生産量をほこる、栄養満点の緑黄色野菜【トマト】

こんにちは！
野菜検定プロフェッショナル・野菜スペシャリストのフクです。
毎日モリモリとお野菜を食べてますか？

太陽の恵みを浴びた真っ赤な宝石”トマト”に注目してみましょう。

この記事では、知られざるトマトの魅力に迫り健康効果や栄養成分、そして保存方法や調理のコツまで幅広くご紹介します。

更に、食べ頃や産地、特徴などを知ることでより一層おいしくトマトを食べられることでしょう。

トマトの魅力を十分に理解すれば、美容にもうれしいヘルシーな食生活が送れること間違いなしです！

🍅 トマトはどんな野菜？トマトの魅力にせまります

トマトの基本情報

　
• 和名・・・トマト
　
• 英名・・・Tomato
　
• 科名・・・ナス科
　
• 属名・・・トマト属
　
• 主な栄養分・・・βカロテン、ビタミンB6・C、カリウム、リコピン
　
• エネルギー・・・19kcal　/100g
　
• 食べごろ・・・真っ赤に熟したら
　
• 旬・・・夏（6〜9月）
　
• 原産地・・・南米アンデス地方


• 主な産地


1. 熊本県・・・周年
2. 北海道・・・4月上旬〜11月下旬
3. 千葉県・・・周年
4. 茨城県・・・周年
5. 愛知県・・・10〜4月

トマトの特徴

• 世界１位の消費量
  
  トマトは、世界で最も消費量が多い野菜のひとつです。
  料理のバリエーションが豊富で色々な国の料理に使われているため、その人気は高まり続けています。
  
  また、栄養価が高く美味しいだけでなく、健康にも良いことから世界中の人々に愛されている緑黄色野菜です。



• 旨味成分グルタミン酸
  
  トマトには旨味成分であるグルタミン酸が豊富に含まれています。
  グルタミン酸は、食欲を刺激し料理の味を引き立てる働きがあります。
  
  そのため、トマトを使った料理はどれも美味しく感じることができるのです。



• トマトの語源
  
  トマトの語源は、メキシコ先住民のナワトル語で食用ホウズキを指す「トマトゥル」です。
  トマトと食用ホウズキは同じナス科で、形状や実の色が似ていることからこの言葉が使われるようになりました。
  
  「トマトゥル」は「膨らむ実」という意味がありトマトの見た目を表しています。トマトゥルがスペイン語に取り入れられ「トマテ」となり、さらに英語の「トマト」という言葉に進化しました。



• 生食だけではない多様に加工されるトマト
  
  トマトは、旨味成分や水分をたっぷり含んでいるのでサラダなどの生食はもちろんのこと、加工品としても幅広く利用されています。
  
  ケチャップやトマトソース、トマトジュース、ドライトマトなど様々な加工品が存在しそれぞれ異なる食感 や味わいを楽しむことができます。

🍅 トマトの歴史

海外の歴史

1. 原産地：南アメリカ
   
   トマトは南アメリカのアンデス山脈周辺が原産地とされており、古くから先住民によって栽培されていました 。



2. 16世紀：ヨーロッパへの伝播
   
   スペインのコロンブスによるアメリカ大陸の発見をきっかけに、16世紀にトマトがヨーロッパに伝わりました。
   
   最初は観賞用として広まりその後徐々に食用として栽培されるようになりました。



3. 18世紀：イタリアでの普及
   
   18世紀になるとイタリアではトマトを使った料理が広まり、トマトソースやパスタなどの代表的な料理が誕生しました。



4. 19世紀：アメリカでの栽培
   
   19世紀にはトマトはアメリカで大規模な栽培が始まり、多くの品種が開発されました。

日本の歴史

1. 16世紀末：日本への伝来
   
   ポルトガル人宣教師によって江戸時代末期に日本にトマトが伝わりました。
   
   しかし、当時のトマトは酸味が強く敬遠されしばらくは広まらなかったようです。



2. 明治時代：栽培の始まり
   
   明治時代になり西洋文化が入ってきたことで、トマトの栽培が本格化しました。
   
   当初は高級な輸入野菜として扱われていましたが、次第に国産化が進み一般家庭でも食べられるようになりました。



3. 大正・昭和時代：品種改良
   
   大正から昭和にかけて日本では品種改良が進み、現在のような大きくて甘いトマトが開発されました。
   
   さらに、ハウス栽培が普及し、一年中トマトを楽しむことができるようになりました。

🍅 鮮度抜群！トマトの選び方

• 色・・・ヘタのそばまで真っ赤で鮮やかなもの。


• 皮のツヤ・・・光沢があって皮が張っているのもが新鮮な証。シワがあったりくすんでいるものは避けましょう。


• へた・・・しおれているものはさける。新鮮な緑色でピンとしているもの。枯れたり黒ずんでいるものは古いです。


• 形・・・手に持ったときずっしりと重みがあるものが果肉が緻密で、甘みがあっておいしいです。


• 果頂部（おしりの部分）・・・おしりからヘタに向かって星型のように見える、放射線状の筋目が伸びているものほど甘みが強く味がよいとされています。

🍅 美味しさ長持ちトマトの保存方法

保存の基本ポイント

• トマトは熟すと痛みやすくなりますので、常温で追熟させる場合は注意して様子を見ましょう。


• 高温・多湿を避け、風通しの良い場所で保存しましょう。


• 直射日光は避け、影のある場所に置くことが望ましいです。

常温での保存方法

トマトは、未熟なものは常温で追熟させるとよいです。ただし、熟したものは冷蔵庫で保存する方が良いでしょう。

常温での保存方法は以下の通りです。

• トマトはへたを上にして置き、新聞紙やキッチンペーパーで包んで風通しの良い場所に置きます。これにより、追熟しながら水分の蒸発を抑えることができます。


• トマト同士が触れ合わないようにしておくと、傷みにくくなります。


• 保存期間:おおよそ1週間程度。トマトの状態や気温によって状態を確認してください。

冷蔵庫での保存方法

• 熟したトマトは、ポリ袋や保存容器に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。これにより、傷みが遅くなります。


• トマトは冷えると味が悪くなることがあるため、食べる直前に冷蔵庫から出して室温に戻しましょう


• 保存期間:おおよそ1週間程度。

冷凍庫での保存方法

• トマトは皮をむいてから冷凍することができます。水で洗ってからボウルに入れ熱湯をかけて皮をむきます。


• 皮をむいたトマトを一つずつラップに包み、冷凍用の保存袋に入れて冷凍庫に保存します。


• 保存期間：冷凍庫での保存期間はおおよそ3ヶ月程度

トマトの下準備

トマトを料理に使う前の下準備方法をご紹介します。

• ヘタを取る・・・ヘタの周辺に包丁をぐるっと入れ、ヘタをくり抜く。


• 湯むき・・・ヘタの反対側に十文字に切れ目を入れて熱湯に入れて、30秒ほどつけてすぐに冷水に入れると皮が簡単にむけます。


• 火であぶる・・・ヘタの反対側に十文字を入れて強火であぶる。焦げ目がついたらむく。


• 種をとる・・・横半分に切り、スプーンで種の部分をかき出す。

🍅 トマトの調理のコツ

茹で方のポイント

トマトは皮をむくために茹でることが多いです。
熱湯に入れる前に、トマトのへたの部分に十字の切れ目を入れておきましょう。

熱湯にトマトを30秒から1分程度入れてから、すぐに冷水にくぐらせることで皮が簡単に剥けます。

トマトを丸ごと茹でる場合は、野菜やハーブと一緒に煮ることで風味がアップします。

焼き方のポイント

オーブンやグリルで焼く際は、トマトを半分に切り表面にオリーブオイルを塗り、塩やブラックペッパーを振ってから焼きましょう。

焼く時間は10分から15分程度。焦げ目がついて、トマトがやわらかくなったら完成です。

お好みでチーズやハーブをトッピングして、アレンジを楽しんでください。

炒め方のポイント

炒める前にトマトの水分をキッチンペーパーで拭き取り、種を取り除くことで炒めた時に水分が出にくくなります。

弱火から中火でじっくりと炒めることで、トマトの甘みが引き出されます。

炒める際は、にんにくや玉ねぎと一緒に炒めると、風味がアップします。

その他の調理のポイント

トマトを生で食べる場合・・・冷蔵庫から出してから30分程度置いておくことで味がより良くなります。

トマトジュースを作る場合・・・皮や種を取り除いてからミキサーにかけると滑らかな飲み口になります。

トマトソースやスープを作る場合・・・野菜やハーブを一緒に煮込むことで味わいが深まります。

🍅 トマトの栄養成分

リコピン

リコピンはトマトに豊富に含まれる抗酸化成分で、老化の原因となる活性酸素を抑制します。

また、心臓病の予防や美肌効果も期待できます。

リノール酸

リノール酸はトマトに含まれる不飽和脂肪酸で、コレステロールを下げる働きがあります。

これにより、動脈硬化の予防や心血管疾患のリスクを減らす効果が期待できます。

カロテン

カロテンはトマトに多く含まれるビタミンAの前駆体で、免疫力の向上や視力維持に役立ちます。

また、抗酸化作用も持っているため、がんの予防にも効果があるとされています。

ビタミンC

ビタミンCはコラーゲンの生成に必要な栄養素で、肌のハリや弾力を維持する効果があります。

また、抗酸化作用や免疫力向上にも寄与します。

ポリフェノール

ポリフェノールはトマトに含まれる抗酸化成分で、炎症を抑える働きがあります。

これにより、アレルギーや生活習慣病の予防が期待できます。

鉄分

トマトには鉄分も含まれており、貧血の予防や改善に効果的です。

鉄分は、酸素を運ぶヘモグロビンの生成に必要なミネラルで、健康な血液を維持するのに役立ちます。

クエン酸

トマトに含まれるクエン酸は、疲労回復に役立つ成分です。

クエン酸は、エネルギー代謝を促進し疲れた体をリフレッシュさせる効果があります。

また、クエン酸には食欲増進作用もあるため、食事の前にトマトを摂取すると、食べることが楽しくなります。

ビタミンB群

トマトにはビタミンB群も含まれています。ビタミンB群は、炭水化物や脂質の代謝に関与しエネルギーを効率的に体内で利用する働きがあります。

これにより、疲労回復やストレス軽減に効果があるとされています。

🍅 ダイエットの強い味方！トマトの栄養成分とその効果

リコピン

リコピンはトマトに豊富に含まれる成分で、抗酸化作用があります。

リコピンは脂肪の蓄積を防ぎ体内の炎症を抑えることで、ダイエットをサポートします。

短鎖脂肪酸

トマトに含まれる短鎖脂肪酸は、腸内環境を整える働きがあります。

腸内環境が良好であれば、ダイエット効果を高めることが知られています。

食物繊維

トマトには食物繊維も含まれています。食物繊維は満腹感を与えることで、過度な食事を抑える効果があります。

また、便通を整えることで体内の不要物を排出しやすくする効果もあります。

クエン酸

クエン酸は疲労回復効果があるだけでなく、脂肪の燃焼を促す働きがあります。

トマトに含まれるクエン酸は、エネルギー代謝を向上させることでダイエットを助けるとされています。

ビタミンC

トマトにはビタミンCも豊富に含まれています。ビタミンCは、代謝を促進し、脂肪燃焼効果を高める働きがあります。

また、ビタミンCはコラーゲンの生成を助けることでお肌にも嬉しい効果が期待できます。

これらの栄養成分が豊富に含まれるトマトは、ダイエットの強い味方となります。

トマトを日々の食事に取り入れることで、健康的なダイエットをサポートしましょう。

🍅 美肌の秘訣！トマトに含まれる美容効果のある栄養成分

リコピン

トマトに豊富に含まれるリコピンは、抗酸化作用がありお肌の老化を防ぐ効果があります。

また、紫外線によるダメージからお肌を守る役割も果たします。

ビタミンC

ビタミンCは、コラーゲン生成を促進し肌のハリや弾力を維持する働きがあります。

また、美白効果があるため、シミやそばかすの予防にも役立ちます。

ビタミンA

トマトに含まれるビタミンAは、肌の新陳代謝を促進しターンオーバーを正常化する効果があります。

これにより、肌荒れやニキビの予防に役立ちます。

ビタミンE

ビタミンEは、抗酸化作用があり細胞の酸化を防ぐことでお肌を若々しく保ちます。

また、保湿効果もあるため乾燥肌対策にも効果的です。

クエン酸

クエン酸は、血行を良くする効果がありお肌のくすみやむくみを解消する効果が期待できます。

また、角質を柔らかくし肌のキメを整える働きもあります。

🍅 更年期の悩みを緩和！トマトの栄養成分がもたらすサポート効果

リコピン

リコピンは抗酸化作用があり、更年期によく見られる骨密度低下を防ぐ効果が期待できます。

また、心血管疾患のリスクを軽減する役割も果たします。

ビタミンC

ビタミンCは、更年期に増加するストレスホルモンの分泌を抑制する効果があります。

これにより、イライラや不安感の緩和に役立ちます。

ビタミンE

ビタミンEは、抗酸化作用があり細胞の老化を防ぎます。

更年期によく見られる肌のたるみやシワを予防し、美肌効果をもたらします。

ポリフェノール

ポリフェノールは、抗酸化作用があり女性ホルモンのバランスを整える効果が期待できます。

これにより、更年期による不調を軽減することが可能です。

カリウム

カリウムは、血圧を正常化し更年期によく見られる高血圧のリスクを軽減します。

また、むくみの改善にも効果的です。

🍅 トマトをさらに美味しく！栄養価もアップする相性抜群の食材7選

モロヘイヤ

モロヘイヤは、鉄分やカルシウムが豊富でトマトのビタミンCと相乗効果で鉄分の吸収が良くなります。

また、食物繊維も豊富で腸内環境を整える効果があります。

アーモンド

アーモンドは、ビタミンEが豊富でトマトの抗酸化作用を強化します。

さらに、リコピンの吸収が良くなるので一緒に食べることで美容効果がアップします。

オリーブオイル

オリーブオイルは、トマトに含まれるリコピンの吸収を高めます。

また、オリーブオイルに含まれるビタミンEとトマトのビタミンCが相乗効果で抗酸化作用を強めます。

チーズ

チーズは、カルシウムが豊富でトマトのビタミンCと相乗効果で骨を丈夫にする効果が期待できます。

また、濃厚な味わいがトマトの酸味を引き立てます。

鶏肉

鶏肉は、ビタミンB群が豊富でトマトのビタミンCと一緒に摂ることで疲労回復効果がアップします。

また、鶏肉のうまみ成分がトマトの味を引き立てます。

アボカド

アボカドは、不飽和脂肪酸が豊富でトマトのリコピン吸収を助けます。

さらに、アボカドのビタミンEとトマトのビタミンCが相乗効果で抗酸化作用を強めます。

また、アボカドのクリーミーな食感がトマトとの相性も良いです。

しめじ

しめじは、β-グルカンという食物繊維が豊富でトマトと一緒に摂ることで腸内環境を整える効果が期待できます。

また、しめじのほんのりとした甘みがトマトの酸味を引き立て絶妙な味わいを楽しめます。

🍅 おいしいトマトの種類を知ろう！

ミニトマト

おなじみのミニトマトは、その名の通り小ぶりなサイズが特徴です。

甘みが強く、食べやすいことから子供にも人気です。

サラダやお弁当の彩りにも最適で手軽に栄養を摂取できます。

ミディトマト

ミディトマトは、ミニトマトよりも少し大きいサイズで果肉がしっかりしています。

独特の甘さと旨味があり、料理や生食にも幅広く使われます。

また、肉厚でジューシーなのが特徴です。

フルーツトマト

フルーツトマトは、果実のような甘さと酸味のバランスが絶妙でその名の通り果物のような味わいが楽しめます。

サラダやデザートに使われることが多く独特の風味が魅力です。

黒トマト

黒トマトは、外見が黒っぽい紫色をしており独特のアンスラサイト色が特徴です。

甘みが強く栄養価が高いことから健康志向の方にも人気です。

見た目も美しいため、料理のアクセントにもなります。

グリーンゼブラトマト

グリーンゼブラトマトは、緑色のストライプ模様が特徴的で独特の酸味があります。

熟しても緑色を保ち、サラダや酢の物などさっぱりとした料理に最適です。

また、ビタミンCが豊富に含まれています。

オレンジトマト

オレンジトマトは、鮮やかなオレンジ色が特徴で甘みと酸味のバランスが良いです。

ビタミンAが豊富で、抗酸化作用があります。生食はもちろん、加熱調理にも適しておりパスタやスープなどにも利用できます。

イエロートマト

イエロートマトは、黄色い外観が魅力的で甘みが強く酸味が少ないのが特徴です。

ビタミンCやポリフェノールが豊富で、健康にも良いとされています。

生食だけでなく、煮物やソースにも使われます。

ブランディワイントマト

ブランディワイントマトは、大きさが特徴的でひとつの果実が500g以上にもなることがあります。

味は濃厚で甘みが強く、果肉がジューシーです。トマトソースやスープ、サラダなど幅広い料理に活躍します。

桃太郎トマト

桃太郎トマトは、日本で栽培されることが多く濃厚な甘みと程よい酸味が特徴です。

赤い果実に艶があり、果肉が肉厚で食感も楽しめます。病気に強く、栽培が容易なため家庭菜園でも人気です。

生食はもちろん、トマトソースやサラダスープなど様々な料理に使用できます。

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🍅 まとめ

トマトは、健康や美容に嬉しい効果がたくさん詰まった夏野菜です。
トマトの特徴や歴史、保存方法や調理のコツ。
さらに、お取り寄せ情報まで幅広くトマトの魅力をご紹介しました。

ぜひ、トマトを上手に活用してヘルシーで美しい毎日をお過ごしくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました。