強い抗酸化作用の夏野菜【なす】

こんにちは！

野菜検定プロフェッショナル・野菜スペシャリストのフクです。 毎日モリモリとお野菜を食べてますか？

抗酸化作用の強い夏野菜”なす”に注目してみましょう。

この記事では、知られざるなすの魅力に迫り健康効果や栄養成分、そして保存方法や調理のコツまで幅広くご紹介します。

更に、食べ頃や産地、特徴などを知ることでより一層おいしくなすを食べられることでしょう。

なすの魅力を十分に理解すれば、美容にもうれしいヘルシーな食生活が送れること間違いなしです！

🍆 なすはどんな野菜？なすの魅力にせまります

なすの基本情報

[淡色野菜]

なすの特徴

• 色々な種類がある:
  
  丸なす、長なす、白なすなど、形や色が異なる様々な種類があります。
  それぞれ風味や食感が異なるため、料理によって使い分けることができます。



• 夏バテ対策に役立つ:
  
  なすにはビタミンB1が含まれています。これは疲労回復やストレス対策に効果的です。



• 低カロリーでダイエットに最適:
  
  
  なすは水分が多く、低カロリーなため、ダイエット中でもたくさん食べることができます。



• 美肌効果が期待できる:
  
  なすに含まれるビタミンCは、肌のコラーゲン生成を助け、美肌効果をもたらします。

🍆 なすの歴史：古代から現代までの長い旅路

世界の歴史：古代のインドから世界へ

• 紀元前：
  
  なすの原種は南アジア、特にインド原産とされています。
  古代インドでは、なすは既に栽培されていました。



• 7世紀：
  
  アラブの商人や征服者により、なすは地中海地方へと広まりました。



• 15-16世紀：
  
  ヨーロッパへのなすの導入は15世紀後半から16世紀初頭にかけてとされています。
  しかし、最初は装飾的な植物としてのみ扱われていました。



• 18世紀：
  
  18世紀になると、なすは食用として広く受け入れられ、さまざまな料理に利用されるようになりました。

日本の歴史：温暖な気候が育んだ野菜文化

• 鎌倉時代：
  
  初めての記録が残るのは、鎌倉時代の農書になすの栽培方法が記されていたことからわかります。



• 室町時代：
  
  室町時代にはなすの保存食として、なすぼたん（なすを乾燥させたもの）が登場します。



• 江戸時代：
  
  江戸時代に入ると、なすは一般的な野菜として広く認識され、さまざまな料理に使われるようになりました。



• 明治時代以降：
  
  近代の栽培技術の進歩とともに、各地で様々な品種が生まれ、今日の多種多様ななすが形成されていきました。

🍆 なすの選び方:美味しいなすを見つけるポイント

なす選びのワンポイント

なすを選ぶときの一番のポイントをお伝えしますね。

軽いと中がスカスカしていることがあります。

スカスカしてると食感が悪くなり、おいしさが激減してしまいます。

なす選びの詳細

以下のポイントをチェック！

• 色：
  
  なすの皮は、深い紫色で艶があり、ツヤがあり明るく均一なものを選びましょう。
  
  色が濃いほどアントシアニンが豊富で、抗酸化作用が期待できます。



• へた：
  
  へたは黒く、がくのとげが鋭いものほど新鮮でピンと張ってるものを選びましょう。



• しっかりとした茎：
  
  新鮮ななすの茎は、緑色でしっかりとしています。
  
  茎が乾燥していたり、黒ずんでいたりすると収穫から時間が経っている可能性があります。



• なめらかな表面：
  
  なすの表面は平滑で、凹凸がなく、傷やシミがないものを選びましょう。
  
  表面に凹凸や傷があると、品質が落ちている可能性があります。



• サイズ：
  
  一般的には、中サイズのなすが一番味が良いとされています。
  
  大きすぎるなすは、種が大きくなっている可能性があります。

🍆 なすの下準備：美味しく調理するためのステップ

• 切ったまま放置すると変色します。


• 水にさらしてアクを抜きますが、15分以上さらすと水っぽくなります。


• 調理する直前に切ってすぐに加熱すれば、アクを気にしなくてすみます。

なすの下準備：味を引き立てる基本ステップ

• 洗浄：
  
  まずは、なすを流水で丁寧に洗いましょう。
  このとき、茎の部分は傷つけないように注意してください。



• 切り方：
  
  次に、なすの切り方を決めます。料理によりますが、一般的には輪切りや四つ切りが一般的です。



• あく抜き：
  
  なすはあく抜きを行うことで、口当たりを良くすることができます。
  
  切ったなすを水につけて、15〜30分ほど置きましょう。
  これによりなすの苦みが抜けます。



• しっかりと水気を取る：
  
  あく抜き後、なすはしっかりと水気を取りましょう。
  
  キッチンペーパーや布巾を使って、表面の水分を拭き取ります。



• 調理：
  
  下準備が整ったなすは、早速調理に取り掛かります。
  
  炒め物や揚げ物、グリルなど、料理方法は無限大です。

🍆 なすを長持ちさせる保存法：鮮度を保ちながら日持ちさせる方法

保存の基本ポイント：鮮度を保つために重要なこと

• 低温に弱いので風通しのよい涼しい場所で保管しましょう。


• 気温が高い時期での保存：2〜3日以上保存する時は、ポリ袋に入れてから新聞紙で包んで冷えすぎないようにする。


• 冷えすぎると皮やタネがかたくなるので、早めに食べきりましょう。

常温での保存方法：室温で保存するポイント

常温では、なるべく直射日光の当たらない、風通しの良い場所に保管しましょう。

また、なすは他の野菜と一緒に保管すると傷みやすくなるので、なるべく単独で保存することをオススメします。

常温での保存期間：収穫後すぐであれば2～3日程度です。

冷蔵庫での保存方法：冷蔵庫を活用するコツ

なすは低温に弱い野菜なので、冷蔵庫では野菜室に保存しましょう。

保存する際は、新聞紙やキッチンペーパーで包むと乾燥を防げます。

冷蔵庫での保存期間：収穫後すぐであれば1週間程度です。

冷凍庫での保存方法：長期保存する際のポイント

なすはそのまま冷凍すると味が落ちてしまうので、下ごしらえをしてから保存しましょう。

洗って水分を取り、薄切りや角切りにしてからラップで包んで冷凍します。
これなら一部分だけ解凍して使うことも可能です。

冷凍庫での保存期間：収穫後すぐであれば1ヶ月程度です。

🍆 なす料理を美味しくするコツ：調理方法ごとのポイントとおすすめの食べ方

茹で方のポイント：旨味を引き出すために

なすを茹でる時は、水から入れてじっくりと火を通すことがポイントです。

これによりなすの旨味をしっかりと引き出すことができます。

焼き方のポイント：香ばしさを最大限に

なすの焼き方のコツは、強火でサッと焼き色をつけてから弱火でじっくりと火を通すことです。

これにより香ばしさを最大限に引き出すことができます。

炒め方のポイント：シャキシャキ感を残すために

なすを炒めるときは、強火でサッと炒めることが大切です。

こうすることでなすのシャキシャキとした食感を残すことができます。

その他の調理のポイント：酸味を利かせる

なすは酸味と相性が良いため、レモン汁や酢を少し加えるとより美味しくなります。

おすすめの食べ方：アレンジ自由

なすの浅漬け、味噌汁、揚げ物など、様々な料理で楽しむことができます。

特に、なすと豚肉の組み合わせは抜群の相性を発揮します。

ワンポイントアドバイス：なすの苦味を活かす

なすの苦味は、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。

そのため、なすの苦味を上手に活かすことで、栄養価の高い料理を作ることができます。

🍆 なすの栄養成分と効果・効能：健康を支える多彩な成分

ナスニン

なすの皮の紫色の原因となっている成分です。

強力な抗酸化作用があり、体内の活性酸素を取り除くことで老化防止や美肌効果を期待できます。

ファイトケミカル

植物が持つ自己防衛成分で、私たちの体にとっても様々な健康効果があります。

なすに含まれるファイトケミカルには抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去して体を守ります。

ビタミンC

酸化を防ぎ、体の細胞を守るビタミンC。

風邪の予防や美肌効果など、身体にとって重要なビタミンです。

ポリフェノール

抗酸化作用を持つポリフェノールは、体のさまざまな機能をサポートします。

特に心臓病やがんの予防、老化防止の効果が期待されています。

ビタミンB群

エネルギー代謝を促進し、疲労回復や神経系の健康を保つビタミンB群。

なすには特にビタミンB6が豊富で、女性ホルモンのバランスを整える効果も期待できます。

マグネシウム

筋肉や神経の働きを正常に保つマグネシウム。

心地よい睡眠を促す効果もあります。

食物繊維

なすには豊富な食物繊維が含まれています。

腸内環境を整え、便秘解消やダイエットに効果的です。

• 皮には”アントシアニン”という植物の色素成分の一種の”ナスニン”が豊富です。


• アントシアニン類・・・体内の過剰な活性酸素を除去し、 発がん物質の生成を抑える働きがあります。

🍆 ダイエットの強い味方！なすの栄養成分とその効果

食物繊維

なすは食物繊維が豊富で、これが腸内の蠕動運動を活性化し、便秘の解消を助けます。

また、食物繊維は満腹感をもたらすため、食事量を自然と減らすことが可能です。

ナスニン

なす独特の紫色をつくる色素であるナスニンは、ポリフェノールの一種で抗酸化作用があります。

体内の余分な活性酸素を排除することで、体脂肪の蓄積を防ぐ働きがあります。

カリウム

なすはカリウムも多く含んでいます。カリウムは体内の余分なナトリウムを排出し、むくみを解消する効果があります。

また、体内の水分バランスを調整することで、デトックス効果も期待できます。

ビタミンC

なすにはビタミンCも含まれています。ビタミンCは肌や粘膜を健康に保つだけでなく、脂肪の代謝を促進する効果もあります。

これによりダイエットを助けるとともに、美肌効果も期待できます。

低カロリー

なすは水分が多く、カロリーが低い食材です。

たくさん食べてもカロリー摂取を抑えられ、ダイエットに最適な食材です。

たんぱく質

なすには少量ですが、たんぱく質も含まれています。

たんぱく質は筋肉を作るための材料となり、筋肉が増えると基礎代謝が上がり、ダイエットに有利に働きます。

🍆 美しさをサポート！なすの美容効果とその秘密

ナスニン

なすの皮に多く含まれるこのポリフェノールは、強力な抗酸化作用があります。

これにより、老化の原因となる活性酸素を除去し、アンチエイジング効果を期待することができます。

ビタミンC

なすに含まれるビタミンCは、コラーゲンの生成を助け、肌のハリや弾力を保つ効果があります。

ビタミンB群

新陳代謝を促進し、肌のターンオーバーを正常に保つ役割を持っています。

特に、ビタミンB6は皮膚の健康維持に欠かせない成分です。

水分

なすは90%以上が水分で、そのため体の水分バランスを保つのに役立ちます。

これは、肌の潤いを保つために重要です。

食物繊維

腸内環境を整え、便秘を解消します。

これにより、肌荒れの原因となる老廃物の排出を助け、美肌をサポートします。

🍆 更年期のサポートに！なすの栄養成分とその役割

ナスニン

なすの皮に含まれるナスニンは強力な抗酸化作用を持つポリフェノールです。

活性酸素の除去を助け、細胞の老化を防ぎます。これは更年期の体調不良を緩和するのに役立ちます。

ビタミンB群

特にビタミンB6は、ホルモンバランスを調整し心地良い睡眠をサポートします。

これは、更年期特有の睡眠障害を改善するのに有効です。

ミネラル

特にカリウムは体内の余分な塩分を排出し、高血圧予防に役立つとされています。

これは、更年期に増加する心血管疾患のリスクを減らすのに重要です。

食物繊維

便秘解消や腸内環境の改善を助けます。

これにより、更年期の便秘や肌荒れを予防することができます。

ビタミンC

コラーゲンの生成を促し、肌のハリを保つ効果があります。

これは、肌の老化を防ぎ、美しい肌を保つために重要です。

🍆 なすをもっと美味しく！相性抜群の食材9選

トマト

酸味のあるトマトは、なすのクリーミーな食感と絶妙に合います。

また、トマトのリコピンとなすのナスニンが共に抗酸化作用を高め健康に良いとされています。

チーズ

特にモッツァレラチーズとの組み合わせは絶品。

チーズのカルシウムが、なすに含まれるビタミンKと協力し骨健康を支えます。

豚肉

豚肉の脂がなすに絡みつき、深いコクを生み出します。

また、豚肉のビタミンB1は疲労回復に効果的で、なすのカリウムと一緒に摂ることでよりその効果を高めることができます。

シソ

香り高いシソは、なすの独特な風味を引き立てます。

さらにシソには抗酸化成分が豊富に含まれており、なすの抗酸化作用をさらに強めます。

揚げ油

なすは油との相性がとても良く、特に油揚げや揚げ浸しではその美味しさが際立ちます。

なすの皮に含まれるナスニンは油と一緒に摂ることで吸収が良くなります。

みそ

なすとみその組み合わせは日本料理の定番です。

みそに含まれる豊富な酵素は、なすの栄養素を効率良く吸収させます。

ニンニク

なすとニンニクの組み合わせはエスニック料理でよく見られます。

ニンニクのアリシンがなすの抗酸化作用を高め、健康に良いとされています。

鶏肉

鶏肉となすのコンビは煮物や炒め物でよく見かけます。

なすが鶏肉のジューシーさを引き立て、さらに鶏肉のたんぱく質となすのビタミンとミネラルが組み合わさって栄養バランスが良くなります。

唐辛子

辛さがアクセントになり、なすのクリーミーさと相性が良いです。

また、唐辛子のカプサイシンは脂肪燃焼を助けると言われており、なすと一緒に食べることでダイエット効果が期待できます。

🍆 なすの効能

• 基本的になすを食べると体温が下がります。


• 民間療法では、のぼせや食あたりに有効とされています。

🍆 おいしいなすの種類を知ろう！

長なす

長なすはその名の通り、長さが特徴的ななすで、一般的に約20cmほどあります。

色合いは深紫色で、皮は薄く、中の肉質はしっかりとしています。

甘みが強く、特に焼き物によく用いられます。

水なす

特に京都でよく見られる水なすは、その名の通り水につけて保存され見た目がほっそりとしています。

色は淡い紫で、味わいは濃厚で甘みが特徴です。

丸なす

丸なすは丸い形が特徴で、サイズは手のひらサイズ程度。

中身はふんわりと柔らかく、煮物や揚げ物などに向いています。

また、丸なすの皮は他の種類に比べて厚めで、皮ごと調理することで風味が増します。

米ナス

米ナスはアメリカ原産のなすで、大型で重量もあるため、一つで大量の料理ができます。

表皮は濃い紫色で、肉質はやや硬め。煮込むほどに甘みが増し、色々な料理に適しています。

ゼブラナス

ゼブラナスは、紫と白のストライプが特徴のなす。

形は丸っこく、味は濃厚で少し甘みがあります。

見た目の美しさから、特にサラダや冷菜に利用されます。

中長なす

中長なすは長さが中程度のなすで、長なすと丸なすの間くらいの大きさです。

深紫色で、皮は薄め。炒め物や煮物に使うと良い食感が楽しめます。

巾着なす

巾着なすは、見た目が巾着に似ていることから名付けられました。

小型で丸い形状をしており、中身はふんわりと柔らかい。

特に煮物によく用いられ、そのまま丸ごと調理することもあります。

小なす

小なすはその名の通り、小型のなすで、丸なすよりもさらに小さいサイズが特徴です。

味は濃縮されたような深みがあり、特に炒め物や揚げ物によく用いられます。