こんにちは!
野菜検定プロフェッショナル・野菜スペシャリストのフクです。
毎日モリモリとお野菜を食べてますか?
「350g」・・・この数字は何かご存知ですか?
これは大人一人当たりの一日に必要な野菜の摂取量の目安です。
しかし「それだけの量の野菜を食べることは難しい」と感じる方も多いかもしれません。特に忙しい毎日では、野菜不足が心配なものです。
そんなときは、独特な香りが食欲をそそる夏の香味野菜”みょうが”に注目してみましょう。
この記事では、知られざるみょうがの魅力に迫り健康効果や栄養成分、そして保存方法や調理のコツまで幅広くご紹介します。
更に、食べ頃や産地、特徴などを知ることでより一層おいしくみょうがを食べられることでしょう。
みょうがの魅力を十分に理解すれば、美容にもうれしいヘルシーな食生活が送れること間違いなしです!
◆ みょうがはどんな野菜?みょうがの魅力にせまります
みょうがの基本情報
- 和名・・・みょうが
- 英名・・・Japanese ginger
- 科名・・・ショウガ科
- 属名・・・ショウガ属
- 主な栄養分・・・カリウム、α-ピネン、カルシウム
- エネルギー・・・12kcal/100g
- 食べごろ・・・・
夏みょうが・・・6月~8月
秋みょうが・・・8月〜9月 - 原産地・・・東アジア、日本
- 主な産地
- 高知県
- 奈良県
- 秋田県
- 群馬県
- 長野県
みょうがの特徴
みょうがの知られざる魅力を詳しく解説します。
- 独特の香り:
みょうがはショウガ科の一員であり、そのため特有のスパイシーで心地よい香りがあります。
この香りは、料理のアクセントとして活用されます。 - 夏の暑さを避ける:
みょうがは日陰を好み、強い日差しを避ける傾向があります。
だからこそ、夏場には日陰で育つみょうがが最高の味を引き立てます。 - 食物繊維が豊富:
みょうがには食物繊維がたくさん含まれています。
これは、健康的な食生活を維持する上で大変有益です。 - 主に食用とされる部位:
みょうがで最もよく食用とされるのは地下茎から出てくる花穂です。
新鮮な花穂は、さっぱりとした味と香りが特徴で、様々な料理に合わせやすいです。 - 日本独特の食文化:
みょうがを野菜として食べるのは、世界で見ても日本だけの特徴です。
日本の伝統的な食文化の一部と言えるでしょう。
これらの特徴が、みょうがの魅力を高めています。
あなたもぜひ、みょうがを料理に取り入れて、その美味しさと健康へのメリットを体験してみてください。
◆ みょうがの選び方:新鮮さを見抜くポイント
みょうがの香りと味は新鮮さが命。美味しいみょうがを選ぶためのポイントを紹介します。
ワンポイント:みょうがを選ぶ際は、香りと色、そして硬さを重視しましょう。
- 色:
新鮮なみょうがは緑色が鮮やかです。
色あせたものや黒ずんだ部分があるものは避けましょう。 - 香り:
みょうがの香りが立っているか確認します。
特有のさわやかな香りが感じられるものが良質です。 - 硬さ:
手に持ってみて、しっかりと硬さを感じるものを選びましょう。
柔らかすぎるものやしなびているものは新鮮さが落ちています。 - 形状:
ふっくらとして丸みを帯びているものがよいです。
花穂がほどけているものは収穫後時間が経っている可能性があります。 - 表面:
うつくしい紅紫色で傷がなく、艶のあるものを選びましょう。
これらのポイントを押さえて、新鮮で美味しいみょうがを選んでみてください。
最高のみょうがで、料理の味を一層引き立てましょう。
◆ みょうがの下ごしらえ - その鮮やかな風味を活かすためのステップ
みょうがはその独特の風味と鮮やかな色で、料理にひときわ華やかさをもたらします。
しかし、その最大の魅力を引き出すためには、下ごしらえが大切。
今回は、みょうがの下ごしらえの基本から細かなポイントまでをしっかりと押さえたガイドをお届けします。
ワンポイント
みょうがの特徴的な風味を活かすためには、新鮮なうちに調理することが一番です。
また、みょうがは特に加熱に弱く、風味が飛びやすいため、生で使用するレシピに最適です。
下準備
みょうがはまず、流水で綺麗に洗いましょう。
泥がついている場合は、柔らかいブラシで優しくこすり洗いしてください。
その後、キッチンペーパーで水分をしっかりと拭き取ります。
扱い方
みょうがは風味が飛びやすいため、なるべく調理直前に切ってください。
また、みょうがは冷蔵庫で保存すると風味が失われやすいので、購入後は早めに使い切るようにしましょう。
切り方
みょうがの切り方は、そのまま半分や四等分に切るだけでなく、 細切りにすることもあります。
どの切り方を選ぶかは、使用する料理によります。
細切りにする場合は、薄くスライスした後に細かく切るとよいです。
注意点
●みょうがは繊細な野菜なので、力強く扱うと風味が損なわれることがあります。
丁寧に扱いましょう。
●みょうがの風味は、加熱すると大幅に落ちます。
生で食べられるレシピに使用することをおすすめします。
●みょうがは皮と中の芯とで風味が異なります。
皮は風味が強く、芯はマイルドな味わいです。料理によってどの部分を使用するかを選ぶと良いでしょう。
◆ みょうがを長持ちさせる保存法:その鮮度をキープしましょう
おいしいみょうがを選んだあとは、その鮮度をいかに長く保つかが重要です。
ここではみょうがの適切な保存法について紹介します。
保存の基本ポイント
みょうがは新鮮さが命。そのため、保存する際は以下の点に注意しましょう。
- 湿度:
みょうがは湿度を保つことで鮮度を長く維持できます。 - 温度:
みょうがは高温を嫌います。なるべく冷暗所に保存することが大切です。 - 風味:
みょうが特有の風味を保つためには、できるだけ早く使い切ることが理想的です。
常温での保存方法
みょうがを常温で保存する際は、湿度を保つためにビニール袋に入れ、風通しの良い場所に置きます。
ただし、これは短期間の保存に適しています。
保存期間:常温での保存はおおよそ2〜3日が目安です。
冷蔵庫での保存方法
冷蔵庫で保存する際は、新聞紙やキッチンペーパーで包み、野菜室に入れます。
これにより、適度な湿度を保つことができます。
保存期間:冷蔵庫での保存はおおよそ1週間が目安です。
冷凍庫での保存方法
みょうがを長期間保存する場合は、冷凍庫を利用します。
みょうがを薄切りにし、ジップロック等の保存袋に入れて冷凍します。
使用するときはそのまま解凍せずに料理に加えます。
保存期間:冷凍庫での保存はおおよそ1〜2ヶ月が目安です。
以上の方法で、新鮮なみょうがをいつでも手元に置くことができます。
みょうがの風味を楽しむために、適切な保存法を選びましょう。
◆ みょうがの栄養成分と効果・効能を知ろう!
みょうがはその特有の香りと風味で知られていますが、実はその栄養成分にも注目すべき点がたくさんあります。
各栄養素が私たちの体にどのような影響を及ぼすのかを見ていきましょう。
食物繊維
食物繊維は腸内環境を整え、便秘解消やダイエットにも有用です。
また、コレステロールを下げる働きがあるため、動脈硬化や心臓病予防にも繋がります。
カリウム
カリウムは体内の余分な塩分を排出する働きがあります。
これにより、高血圧を予防したり、むくみを解消したりする助けになります。
ビタミンB1
ビタミンB1は炭水化物のエネルギー変換を助ける働きがあります。
このため、食事から得た炭水化物をエネルギーに変え、疲労回復に役立ちます。
ビタミンB2
ビタミンB2は肌や粘膜の健康を保つ働きがあります。
また、視力の維持にも必要な栄養素です。
ビタミンC
ビタミンCは抗酸化作用があり、細胞の老化を防いだり風邪予防に効果的です。
また、美肌効果や鉄分の吸収を助ける働きもあります。
マグネシウム
マグネシウムは骨や歯の健康を保つだけでなく、心臓のリズムを整えたり神経や筋肉の機能を正常に保つ働きもあります。
カルシウム
カルシウムは骨や歯を健康に保つために必要なミネラルです。
また、神経の伝達や筋肉の働きにも関与します。
β-カロテン
β-カロテンは体内でビタミンAに変わり、眼や皮膚の健康を保つ助けになります。
また、抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぎます。
αピネン
αピネンは、香り成分でリラックス効果や抗酸化作用があります。
また、頭をスッキリさせたり食欲をアップさせる効果も期待できます。
暑い夏の日は特に、ストレス緩和や心地よい気分へと導いてくれるでしょう。
これらの栄養素は、みょうがを食べることで摂取することができます。
日常の食事にみょうがを取り入れることで、体調管理や健康維持に役立てましょう。